老化防止について

老化防止について
1.最初に。

生命の本質は、エントロピー拡散の方向性に対して自己に内在する秩序維持のメカニズムを存続させることです。栄養と水分を摂取し自己を造り替え、外部環境の変化があっても個体としての形態と機能を保持するための営みが続きます。わかりやすく言うと、生命の本質とは、日光、放射線、重力などの宇宙エネルギーのパワーに対抗して自分の肉体を維持し続けることと言えるでしょう。言い換えるならば、劣化(老化)に抵抗し死なないように頑張ること、です。個体の永遠なる存在は残念ながら不可能ですが、生殖によって新しい命を残し、DNAの中に情報として半永久的に生き続けることは可能です。そのような仕組みで、生命は地球誕生以来40億年続いております。
いつまでも若くありたい、長生きをしたい、子孫を残したい、子孫を愛でたい、と意識されることは本能であり当然のことなのです。無理に抑圧したり否定する必要はありません。

2.老化について語る前に。

私は浜松式二段階方式を採用して認知症診療しております。開発者の金子満雄先生は「認知症の多くは加速された老化である」と結論されました。これに基づき、認知症の治療、予防は「老化の防止」と考えました。これが私の老化防止対策についての原点です。私どもが修学時代、老化についての系統だった講義はなく、本テーマに対しては独学せざるを得ませんでした。一般に言われている老化の考え方と異なった点があるかもしれませんが、独自の情報収集と経験からの結論をお示しします。特に医療法人中庸会の介護老人保健施設ゆうゆうの里施設長中村和裕先生、株式会社エヌエーシー小松欣矢社長から多くの教示をいただきました。

3.老化防止のポイント3つ。